|
2005年 09月 12日
熱を出して小学校を休んだ日のこと。 熱といえば、体温計。 昔の体温計は、水銀が入っていました。 それを何かのひょうしに割ってしまったのです。 そしたら、何とそこには・・・・ コロコロしてて、まとまりが良くて、摩訶不思議な物体、水銀が姿をあらわしたではありませんか。 「狭い牢屋に閉じ込められていた私を解放してくれたのは、あなたですね」 なんて水銀が言う訳ないが、コロンとまとまったそれは、 水に入れたドライアイスなんてお呼びじゃないぐらい、とことん私を魅了した。 水銀には魔法の力がある、これがあれば魔女になれるかも! なーんてさ、空想は果て知らず。 錬金術師と魔女は「世界妖怪辞典」の中でも憧れの的です。 何たって人間だし、努力次第でなれそうなところが、吸血鬼よりは現実味帯びています。 ふと我に帰ります、ママにしかられる・・・真っ青・・・ 水銀で遊んだことよりも、体温計を割ったことを見つかるのが怖かったので、 隠蔽しました。 2階ベランダの屋根の上に、ケースと割れガラスを水銀ごと捨てたのです。 証拠隠滅! たぶん親にはバレバレ。 アマルガムや錬金術はまだ理解していなかったと思うけど、 挿絵版画にあるビーカーや不思議な実験器具は大好きでした。 水銀には不思議な魅力がありました。
by nekomarumusi
| 2005-09-12 21:15
| 魔女的 記憶断片
|
ファン申請 |
||